京都の出会い Spinnutsとポンタさん
1月の日本での滞在を終え、パタパタとポーランドに舞い戻ってきました。日本ではたくさんの方にお会いし、2017年こうしていこうよっていう計画を立ててきました。
すべてが実現すればきっと素晴らしい年になると思います。

さて、日本滞在の最後の締めくくりは、「ヤノフ村の織り物展」@京都糸へんさんでした。もう過去2年お世話になっているお店です。
去年は秋元尚子さんが二重織のワークショップも開催してくださいました。

今回の糸へんさんでの展示については、Spinnutsという、京都をベースにした羊毛専門雑誌がバックについてくださりました。私も記事を書かせていただいたり、紙面やニュースレターなどでお知らせをしてくださいました。

Spinnutsの編集長は、羊、手織り、手紡ぎ業界では有名人の本出ますみさん(通称ぽんたさん)。今回、京都ではぽんたさんにお会いするのも楽しみのひとつでした。
本出さんはいまから33年前にバックパッカーとしてアジア各地を回り、オーストラリアに行きついたとき、羊毛に出会いました。それからオーストラリア、ニュージーランド、ヨーロッパなどの羊の原毛などを中心に輸入販売するお仕事を開始し、その羊についてよりくわしく伝えるための雑誌Spinnutsも立ち上げました。1984年のこと。現在は、正倉院花氈の研究員も務めておられます。

とても穏やかな語り口調のぽんたさん、一方で、すごくパワフルで面白い方です。私の話もじっくり聞いてくれ、伝統を紡いでいくことの重要さ、変えていくことの継続性などについて、たくさんのヒントをくださいました。
「ヤノフ村の織り物は、伝統的な織り物であるからその根っこの部分は変えずに必ず持ち続けていること。それと同時に新しいことをどんどんやっていき、たくさんの人を魅了していくこと。そうすることで、確かな芯がうまれ、伝統を守りたい人に対しても、新しことを見たい人に対してもアピールできる商品になりますよ。」
とポンタさん。うんうん、その通りだ。私のやっていることは間違っていないとも。とてもうれしかったです。

ポンタさんの夢は、京都で羊を2頭飼うことなんだそう。「都市を離れて田舎暮らしをするのはいいけれど、やっぱり京都の町の暮らしが好き。町に暮らしている人たちが、穏やかに、幸せにくらせる社会がいいなぁ」と。だから、京都の銀閣寺のそばのご自宅の庭で幸せな羊を2頭飼いたいのだそう。
なんだかその感覚すごく新しくていい!都市の人たちも、真に文化的で自然に近く、美しく持続可能な生活ができる社会になればいいなぁ。

こちらは、昨年10月に出版された本出さんの本。「世界のひつじめぐり」、世界中の羊が載っていて、解説も羊愛にあふれていて面白いです。

糸へんさんでの展示初日は、オーナーの前川さんの素晴らしい人脈やスピナッツの応援のおかげで、会場に入りきれないほどのお客さんが詰めかけてくださいました。京都だけでなくて、神戸や三重からも!
みなさん、織をやっておられる方がおおく自作のショールやバッグ率たかし!
私の本を持っていますよという方も何人もいらしてくださり、ありがたい限りでした。



会場の糸へんさんは、京都長岡京の糸やさんです。とてもすてきなお店なので、ぜひぜひお近くの方はいらしてください。
いとへんさんが入っているロングヒルのほかのお店も個性豊かなすてきなお店ばかりでした。
スピナッツのみなさま、ポンタさん、そして大変お世話になった、「糸へん」の前川さん、素敵な出会いに感謝の京都でした。
「ヤノフ村の織り物展」
2017.1.28 Sat -2.12 Sun
いとへん: (京都)
いとへん
京都府長岡京市開田
3-3-10 ロングヒル1F
Tel : 075-951-2104(代表)
Open :10:30~17:00
(土日祝11:00~)
Web : itohen.wix.com/itohen