こちらは、ヤノフがあるポドラシェ県で50-60年代に作られたマカトカとよばれる刺繍布で、知り合いの方が亡くなったひいお婆さんの家を片付けている時に、箪笥に大切にしまってあるのを見つけたもの。

お婆さんが若い頃に、農作業の傍ら、一針一針刺したものだそう。

マカトカは、かつて私も雑誌毛だまの「世界手芸紀行」で書いたこともあるものですが、家庭の主婦が思い思いに刺繍をして、キッチンや寝室の壁を飾った、素朴な刺繍布のこと。

この文化は、東から西ヨーロッパにかけて、多くの国で見られます。多くは、家内安全的な教訓や家訓が一緒に縫われました(今回の布にはありませんが)。

今回のマカトカに縫われているのはきっとそのひいお婆さん自身。日常のアヒルを追ってる姿と、休暇を想ってか、海に浮かぶヨットやカモメの姿に60-70年前の農家の女性の夢が詰まっているように感じました。
女性の少し落胆気味の表情も愛嬌があってリアルでとても良いです。

刺繍糸の濃淡も微妙に凝っていて、サテンステッチとともに軽妙な立体感があります。

なにより、商業的に作られたものにはない、作り手のこだわりや日常、夢が詰まっているところがこのマカトカの最大の良さかな、と思います。

ヨットに乗って海に行くことを夢見ていたひいおばあちゃんのマカトカが、海を越えて大陸を越えて日本に旅立って行ったら、それはなんとも数奇で素敵なことだな、と私は妄想しています。

 

サイズ:横106㎝x縦70㎝

素材:コットン(布)、綿糸

 

*60-70年前に作られたヴィンテージの商品になります。新品ではないため、状態などは写真でご確認ください。

 

*ポーランドよりお送りいたします。国際郵便の状況にもよりますが、通常10日から14日でのお届けとなります。

 

マカトカ アヒル追いの娘

¥15,800価格
消費税込み