ポーランドの東北部の村のカゴ職人、ジグムントさんが作るミズキのカゴです。
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8月、ツアーの中盤、朝早く宿を出て、カゴ編みのジグムントさんのお宅に向かいました。
ジグムントさんのお宅は、ポーランドの国立公園ビエブジャ公園に隣接する村にあります。ヨーロッパ最大規模の湿地(低位泥炭地)を要するビエブジャは、野鳥のオアシスでもあります。
到着したジグムントさんのお宅には、馬のバイヤーが訪れており、猛々しい20頭の馬が敷地に出され品評されている最中でした。その中から、ひたいに月輪がある二頭の仔馬が買われていきました。
馬たちのいななきの中、ジグムントさんがカゴ編みを見せてくれます。材料となるミズキの枝は、春に湿地から採集して来たものです。
春から夏は枝の皮が自然にむけてしまうため、皮を剥いだ枝でカゴを作ります。冬に作るカゴは、皮を剥ぐ必要はないのですが、枝は堅いです。どちらにしても、とても手がかかる作業。
ジグムントさんが、太めの枝で作った骨組みに、ガシガシと力強く、薄く裂いた枝を編み込んでいきます。
ジグムントさんが作るのは、昔から農家が使って来た、働くカゴです。どんな重い収穫物をいれられるとても頼りになるカゴ。
私も今シーズンの畑でとても、とてもお世話になりました。
こうしたカゴ編みは昔はたくさんありましたが、この地域で作っているのはジグムントさんだけです。時間と手間がかかるカゴは安いプラスチック製の製品に取って代わられています。
それでも、こうした作り手さんのところに行って思うことは、民藝の良さ。環境や自然、人の知恵が生み出す芸術であり、伝統的な生活をする、一般庶民誰もが芸術家だったのだと感じます。
ジグムントさんのカゴは、実は自分のために選んできたカゴですが、どうしてもこうしてご紹介したくて、一点だけお裾分けさせていただくことにしました。
素材:ミズキ
サイズ:横25㎝x縦25㎝ (かご底から取手上部まで)
作家:ジグムント・スクビッフ
*ポーランドよりお送りいたします。国際郵便の状況にもよりますが、通常10日から14日でのお届けとなります。
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¥8,600価格
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